矯正歯科治療の外見の問題

矯正治療を受けていて、仕事が困難になることはほとんどないと思います。
社会人の場合、気になることの第一は、矯正装置をつけた「見映え」でしょう。

近年、装置の材質も進歩しているので、なるべく人目につかない方がよい患者さんの希望は、セラミックや硬質プラスチックなどの素材を使用した歯の色に近いブラケットで対処することができます。
しかし、費用は少し割高になります。
ブラケットを使用して、歯を動かすワイヤーは金属の銀色のワイヤーですが、白く着色して、目立たないワイヤーを一時的に使用できます。

近年矯正治療に対する社会の見方が変わり、顔の印象が重要な専門職を除いて、一般的な職業で、矯正装置を付けていることが問題になる場合は殆どありません。
一方で、外資系企業などを中心に、矯正治療をすること自体が「目的意識がある」、「自己管理をすることができる」などの評価をつけることが増えてきています。

苦痛の問題はどうでしょうか。
最初にいくつかのブラケットを歯に固定すると、適切な処置ですが痛みを伴うことを心配する患者がいます。
ブラケットは歯の表面をきれいにし、接着剤を塗るため、一般歯科で歯を削ることとは異なり、治療自体は全く痛くないと思います。
しかし、子供より大人の方が、違和感が強いようです。そのため、装置をつけた当初は歯が浮いたような痛みを感じるか、またはよく理解していないために、頬の内側の粘膜を噛んでしまう、舌の先端が気になるところに移動して、装置によって損傷してしまうことなどがあります。
またワイヤーのサイズを調整して、無理のない形で歯を動かすのだが、ワイヤーを交換したときに痛みを感じることもあります。
痛みは個人差があり、鎮痛薬を服用することもできますが、通常2~3日間におさまっています。
また超弾性を持つ形状記憶合金ワイヤーを使用することなどにより、以前よりも痛みを減らすことができるので、痛みによって、仕事に大きな支障はでないと思います。