一般歯科と矯正歯科

よっぽどむし歯に悩まされている場合は別ですが、歯科矯正治療を考えているのであれば、矯正歯科医院へ足を運んでみるのがよいでしょう。
なぜなら、むし歯には矯正治療に取り組む前に治したほうがいいものと、治療中に治したほうがいいものあるからです。
また、矯正治療後に、新しいかみ合わせに合わせて詰め物を入れたり、人工歯にしたりなど対応が変わってくる可能性があるからです。
さらに、むし歯の程度によって矯正治療のために抜く歯を、決めることもあるようです。

こうした診断は一般治療の歯科医師では難しいことが多いと考えられています。
通常、矯正歯科医が、抜歯やむし歯、歯周病の治療をすることほとんどありません。
矯正の診察で矯正歯科医院に行き、そこでむし歯や歯周病などが発覚した時は、連携している一般の歯科医院を紹介されることが通常だと思います。
そして、矯正歯科医と一般歯科医が協力して、治療を行っていきます。
矯正歯科医と一般歯科医の協力体制がしっかりしていると、治療方針などを効率よく決めることができます。
一般歯科医院とのチームワークがいい矯正歯科医院は、信頼できると判断しても大丈夫だと思います。

抜歯をしなくても一部の歯を少しだけ削れば整えられるケースであれば、歯を削るという選択もできるでしょう。
また、歯と歯の間の部分をそれぞれの歯に対して、少しずつ削って隙間をつくり、歯を抜かずに治療することもできるそうです。
ただし、削るだけの治療には限界があるため、歯科医師から十分な説明を受けたほうがよいでしょう。

むし歯菌

口腔内には多くの細菌が存在しており、この中には複数の「むし歯菌」が存在していると言われています。
その細菌類のエサは、食事の際に口の中にとり入れられた炭水化物(でんぷんや砂糖など)が唾液中の酵素(アミラーゼ)によって分解されたブドウ糖なのです。

細菌類はえさを食べるとすぐに排植する。細菌類の排植物は強い酸であり、その酸が歯の表面を溶かす。食事を始めるとむし歯菌がすぐに活動し、歯の表面は溶けはじめます(脱灰する)。
その脱灰を防いでいるのも唾液です。
唾液には酸を中性に戻す働きと、溶けた歯の成分を補ってくれる働きがあるのです。

矯正治療とダイエット

歯科矯正治療をすれば、やせると考えている人もいるようですが、歯科矯正治療そのものにやせる効果はないと考えたほうが良さそうです。
ただ、矯正装置をつけ始めた直後は違和感や痛みによって、食事がしにくくなります。
それによって食べる量が減り、体重の減少につながることはあるかもしれません。

しかし、矯正装置で違和感や痛みがでるのは最初だけだと思いますので、一時的に体重が減ったとしてもそれを維持しようと努力しないかぎり、元の体重に戻ってしまうことが考えられます。
また、矯正装置をつけている間は、食べ物が装置の周りに付着しやすいため、虫歯になりやすいといえます。
そのため、入念な歯みがきが欠かせません。
必然的に歯みがきの手間が増えるため、それを避けようと間食をしなくなってダイエットにつながるということもあり得るかもしれません。

矯正装置による歯の移動が終わったら、歯科医院で保定装置をつけてもらいます。
保定装置は取り外しが可能なものが一般的なようで、原則、食事中は外します。
この場合も取り外しの手間にうんざりして間食をしなくなり、体重が減ることもあるでしょう。

歯科矯正治療で歯並びが治ると、横顔がきれいな「Eライン」になることがあります。
さらに、かみ合わせが整えば顔の筋肉にも影響があるそうです。顔の筋肉を正しく使えるようになり、表情が変わることもあるといいます。
また、フェイスラインがすっきりとして、小顔効果も期待できそうです。

乳歯の治療

子供の咬み合わせや歯並びが悪いと思ったら、乳歯のうちでも受診が必要?

A 気になる生え方などがある場合は、歯医者に相談するのがよいでしょう。

・永久歯列へのよいバトンタッチをめざして

矯正歯科医が乳歯列期の子供を診る場合のポイントは、現在の状況が、将来の永久歯の歯並びにどういう影響を及ぼすかということです。
また乳歯が永久歯に生えかわるときには、成長発育を邪魔するもののない、良い状態にしておきたいと考えます。
その為には幼稚園時代から矯正装置をつけることもあります。どうせ生えかわる歯だからとほっておかずに、乳歯でも気になることを矯正歯科に相談して下さい。永久歯になったときの、不正咬合の予防につながります。

・乳歯のうちでも治療を始めたい

受け口と交叉咬合。
乳歯列記(四~五歳ごろ)矯正歯科治療が必要になる不正咬合の例としては、まず、受け口(反対咬合)や交叉咬合が挙げられるでしょう。
反対咬合は「乳歯の前歯が犬歯まで六本、逆に咬んでいないか見て下さい」という注意をします。
六本という点が、ポイントです。
四本なら自然に治ることもあり、永久歯に生えかわるまで様子を見守るという事でよいでしょう。
交叉咬合は、自然に治る事はなく、大きくなってからでは、治療が難しくなり、顔に矢が見も治しにくくなり、顔のゆがみも治しにくくなります。
その為乳歯列記の早期治療が重視されます。
交叉咬合になる原因は、四~五歳まで長く続く指しゃぶりによる場合が多く、指しゃぶりによって上の歯が前方に突出して歯列の幅が狭くなると、咬んだ時に上下の乳犬歯がぶつかるようになり、横にずらして咬む習慣がついてしまうのです。交叉咬合に気づくためには、次のような点の注意が必要です。

  1.  片側の奥歯が横にずれるために、上下の前歯の中心線がずれている。
  2.  口を閉じたときに、下くちびるが一方的にゆがむ。
  3.  顔を正面から見ると、非対称になっている。

治療法は、まず指しゃぶりをやめさせ、狭くなった上あごの歯列を矯正装置で拡げて、元の歯列の幅を回復します。
乳歯列期で早めに矯正すると、あごや顔のゆがみも治りやすいという事がいえるでしょう。

・指しゃぶりによる「出っ歯」や「開咬」も要注意

指しゃぶりによる出っ歯や開咬の状態は、歯を取り囲む筋肉の発達にも影響しますし、口元を開いて呼吸をしたり、口元が突出して外見も悪くなります。
何よりも、乳歯列期は食べ物をかんで飲み込む咀嚼や嚥下、発音、呼吸などの大切な機能をし習得する時期です。
乳歯列期の出っ歯や開咬の状態は、これらの機能の発達に悪影響を及ぼす事を忘れてはなりません。
指しゃぶりなどのくせをやめさせる指導を行ったり、簡単な取り外しの装置を入れたりして、出っ歯や開咬の治療をすることも、ときには必要です。

こんな歯科医は要注意!

  1. 看板が大きい。・・・繁盛しているにもかかわらず看板がやたらに大きく、他の宣伝も派手な歯科医院は
    営利主義の恐れがある。逆に良い歯科医は患者数を制限することが多い。
  2. 若い歯科医や研修医が多い・・・患者を歯科医の研修用(実験材料)にしている可能性がある。大学病院や大型診療所にそのような傾向が見受けられるが、最新の治療を受けられる可能性もある。
  3. 医院が立派すぎる・・・豪華な外観や内装、高額な最新機器が揃っているような歯科医院は、借金も多く治
    療費が高くなる可能性がある。
  4. 院長の生活が派手・・・歯科医の腕とはまったく関係ないが、自費診療中心の歯科医よりも健康保険診療で
    多くの患者を乱診乱療し、利益をあげている歯科医もいる。良医は自費診療が中心で
    あっても生活は質素なことが多い。
  5. 患者を差別する・・・自費治療の患者には優しく、保険治療だけの患者には冷淡な歯科医。このような歯
    科医に限って腕が良い場合が多いが、もし腕も悪かったら最悪。